結婚して子どもが産まれると、避けて通れないのが家事育児の負担問題です。
「夫が非協力的」「育児を全然やらない」――そう感じている人は少なくないはず。
でも一方で、家事育児にフルコミットしてくれる夫が存在することも事実です。
結婚当初はみんな同じスタートラインに立っていたはずなのに…いったい何が違うのでしょうか?
特に最近では共働き家庭が当たり前。
家事育児のバランスは夫婦の満足度や家庭の安定に大きく関わってきます。
この記事では、家事育児の9割をぱぱマンに任せているままマンが、夫が自然と家事育児をやるようになる秘訣を、実体験をもとに紹介します。
夫は部下じゃない|家事育児を一緒にやるために大事な3つのこと
「夫が何もしない」「指示しないと動かない」
そんなふうに思っていませんか?
でも、そもそも夫は部下ではなく同期です。
私たちは、育児というプロジェクトに一緒に取り組む仲間です。
例えば職場で、同期にあれこれ指示されたら嫌な気分になりますよね?
それと同じで、夫婦は同期入社。指示出しは絶対にNGです。
大事なのはこの3つ
- 尊重
- 演出
- 感謝
それぞれ詳しく解説していきます。
尊重|家事育児の方法は違ってOK。まずは全肯定
まず大前提として、家事も育児もやり方は人それぞれ。
「それ違うよ」「もっとこうして」といいたくなりますが、あなたのやり方が絶対的な正解とは限りません。
夫のやり方が非効率に見えても、そこには理由があるかもしれません。
理由がなくてもやってみたら自分で気づけることもあります。
もしかしたら、あなたの知らないラクで新しい効率のいい方法にたどり着く可能性だってあります。
まずは尊重し、「ありがとう!さすが!」と肯定から入ることが大切です。

ぱぱマンが洗濯物をたたむとき、Youtubeを見ながらやってるの、実は効率悪いと思ってる。
集中してたためば3分で終わるのに、ぐだぐだ30分くらいかけてるよね?

いいの、いいの。
この方が楽しいし継続できるんだよ~

なるほど。
私は時間が気になりすぎて無理だけど、本人がそれで続けられるならよしとしよう。
大事なのは
「指摘されて嫌々やる効率のいい家事」より
「気分よくやる効率の悪い家事」なのです。
演出|ヒントを出して、夫に自分で気づいてもらう
とはいえ、どうしても「それ違う!」って口を出したくなるとき、ありますよね?
でも、そのままストレートに伝えるのはちょっと待ってください。
例えば、久しぶりに会う友達に何か気になることを伝えるとき、自然と言葉を選んでやんわり伝えようとするはずです。
なのに、夫婦となると遠慮がなくなりケンカになることも。
そんなときこそ、自分で「やってみようかな」と思える空気を“演出”するのがポイントです。
あくまで自然な会話の中にヒントを散りばめ、自分で気づかせてあげることで、改善していきます。

そういえばXで見たんだけど、こういう抱っこの体勢だと赤ちゃんが泣き止みやすいんだって。
フランスで流行ってるらしいよ~

へぇ、そうなんだ。
次ひめちゃんが泣いたときやってみようかな。

ぼっちゃん、お皿が何枚もあると、おかずを1皿に集めて遊んじゃうみたいだね。

そういえばそうだね。
じゃあ次からワンプレートにしてみようか。
こういう“さりげないヒント”の積み重ねで、相手が自分から「改善してみよう」と思える空気が生まれます。
ただし、うまく誘導できなくても責めるのはNG。
次のチャンスを静かに待ちましょう。
夫は部下ではなく、あくまで同期入社の仲間です。
「言わなきゃわからないでしょ!」と伝えるのではなく、
「ちょっと気づいたんだけどさ」と同じ目線で話すことを忘れないようにしたいですね。
感謝|やって当然じゃない、夫の家事育児に感謝を伝える
家事も育児も、やればやるほど“見えなくなる”仕事です。
だからこそ、どんなに些細なことでも「ありがとう」と伝えることが最大のポイント。
- 食器を食洗機に入れてくれた
- おむつを替えてくれた
- 子どもをあやしてくれた
「やって当たり前」「私の方がやってる」と思ってしまいがちですが、感謝を言葉にすることで家庭の空気がガラッと変わります。
「ありがとう」は魔法の言葉です。
言えば言うほど、相手の行動が”見える化”され、あなたの負担も軽くなったように感じられます。
さらに「ありがとう」は返ってきます。
これは返報性の原理といって、人は何かしてもらうと何か返したくなる心理があります。
夫が「ありがとう」と言われれば、あなたに「ありがとう」と言いたくなるのです。
感謝の言葉で、夫のやる気も、あなたの気分も、家庭の雰囲気も、どんどんよくなっていきます。
家事育児は、誰でも必ずできる
家事も育児も、特別な才能なんていりません。
あなたも最初は初心者だったはず。でも今はもう、すっかりプロ。
同じように、夫だって絶対やればできる。
「できない人」じゃなくて、
「やったことがないだけの人」なのです。
だからこそ、責めるのではなく、尊敬・演出・感謝の3つで、夫婦のチーム力を育てていきましょう。