はじめに|母乳は無料?ミルクは高い?そんな常識を疑ってみた
赤ちゃんが生まれたら、誰もが悩む「母乳にするか、ミルクにするか」問題。
「母乳は無料、ミルクは高い」──そう言われることも多いですが、本当にそうでしょうか?

正直、やってみたら母乳って意外とお金かかるなって思った!
この記事では、母乳育児(完母)とミルク育児(完ミ)にかかるコストを徹底比較!
月額の費用、初期投資、育児の手間や精神的負担まで含めて、リアルな視点から解説していきます。
結論|母乳の方が高くつくこともある!
育児スタイル | 月額コスト | 初期費用 |
---|---|---|
完母(母乳育児) | 約12,000円 | 約4,000円(手動搾乳機) または 約10,000円(電動搾乳器) |
完ミ(ミルク育児) | 約11,000円 | 約17,190円(哺乳瓶、消毒ケース) |
意外にも母乳育児のほうがランニングコストが高くなることもあるんです!!
特に、母乳が軌道に乗るまでの母乳相談や、乳腺炎や白斑のようなトラブルでの母乳外来の受診がコストに大きく影響します。
母乳育児にかかる費用|実際はノーコストじゃない!
母乳育児は経済的と言われますが、見落とされがちなコストがかかることも。
母乳育児のランニングコスト
母乳パッドや乳頭ケアクリームなどの消耗品に加えて、体質によっては母乳外来を受診する必要が出てくるでしょう。
そうした費用を考えると意外と安いものではありません。
項目 | 月額目安 | 備考 |
---|---|---|
母乳パッド | 約4,000円 | 1日8回授乳、16枚使用想定 |
乳頭ケアクリーム | 約2,000円 | 2週間に1本ペース |
母乳冷凍パック | 約1,000円 | 1日1枚使用想定 |
母乳外来受診 | 約5,000円 | 月1回想定 (母乳相談やトラブルでの受診) |
合計 | 約12,000円 |
母乳育児の初期費用
ほとんど初期費用はかかりませんが、タイミングが合わないときや赤ちゃんと別々に外出する必要がある場合には、搾乳器を使って搾乳することも多いと思います。
項目 | 費用 |
---|---|
搾乳器 | 約4,000円(手動) 約10,000円(電動) |
合計 | 約4000円または約10,000円 |
ランニングコストは体質によって大きく変動することも…
- トラブルなくスムーズに出る人 → コスト少なめ
- 白斑・乳腺炎などで頻繁に母乳外来に通う人 → コスト増加
実際に私は、乳腺炎や白斑で何度も母乳外来通いし、結果的にミルクより高くついた経験があります。

乳腺炎も白斑も、あんなに痛いのに保険適用外っておかしいよね!?
しかも有効な治療方法がほとんどないから、マッサージしてもらって一時的に解消しては、また再発を繰り返したり。
どんどんお金がかかるし、身も心もボロボロでした…
ミルク育児にかかる費用|本当に高い?
ミルク育児は初期費用がやや高めですが、ランニングコストは母乳とあまり変わらない、むしろ少し安いという結果になりました。
ミルク育児のランニングコスト
粉ミルクに加えて消毒用の薬液が月1,000円ほどかかります。
ただし、電子レンジ消毒や煮沸消毒を行う場合は不要です。
項目 | 月額目安 | 備考 |
---|---|---|
粉ミルク | 約10,000円 | 月4缶(1缶800g)使用想定 |
消毒用薬液 | 約1,000円 | 1日1錠使用想定 |
合計 | 約11,000円 |
ミルク育児の初期費用
母乳育児の場合でも、1歳ごろから保育園に入園する場合には、哺乳瓶は必要になるかもしれません。
消毒用ケースは薬液や電子レンジ消毒の場合は必要ですが、煮沸消毒の場合は不要です。
項目 | 費用 |
---|---|
哺乳瓶(2サイズ合計5本) | 約14,000円 |
消毒用ケース | 約3,000円 |
合計 | 約17,000円 |
完母・完ミのコスト・手間を徹底比較!
項目 | 母乳(完母) | ミルク(完ミ) |
---|---|---|
月額コスト | 約12,000円 | 約11,000円 |
初期費用 | 約4,000円(手動搾乳器) または 約10,000円(電動搾乳器) | 約17,000円 (哺乳瓶+消毒ケース) |
手間 | 調乳・消毒の手間がない すぐに差し出せる | 調乳・消毒など毎回手間あり 泣いた状態で待たせることも |
時間 | 飲むのに時間がかかる | 比較的短時間で授乳が完了 |
精神的負担 | 出る出ないの不安 トラブルが起きる可能性も | 誰でも授乳可能で分担しやすい 母乳第一主義的な視線が気になることも |
実はミルク育児は“コスパが良い”?
母乳育児は経済的と言われますが、見落としがちなコストや負担が多く、ランニングコストはミルクの方が経済的であることも。
ミルク育児は母乳育児と比較して初期費用がかかることもありますが、
- 誰でも授乳できるので育児を分担しやすい
- 腹持ちがよく、授乳回数が減ることも
- トラブルが少なく精神的にラク
などのメリットもあり、トータルではミルクは「コスパがいい」と感じる人が多いのも実情です。
まとめ|「コスト」よりも「続けられる育児」を選ぼう
母乳もミルクも、それぞれにメリット・デメリットがあり、コストも決して一方的ではありません。
大切なのは、「どちらが安いか」よりも「どちらがあなたにとって続けやすいか」。
母乳をあげる時間の幸福感は素晴らしいものですが、無理して続けてつらくなるくらいなら、ミルクに頼ってもOK!
この記事が、あなたの迷いを少しでも軽くするきっかけになれば嬉しいです。
「母乳はタダ、ミルクは高い」なんて思い込みにとらわれず、あなたらしい育児を選んでくださいね。